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思い出
車両基地の風景
その日、業務の関係で始発電車に乗って出勤した私は、まだ陽のある時間帯での帰宅を許されました。私は、いつもの最寄り駅への道とは反対の道を歩いてみることにしました。夕暮れが迫る中、荒れた空き地を片側に見ながらしばらく歩くとやがて視界が開け、... -
映画・テレビドラマ・書籍
米国映画『アメリカン・ビューティー』1999年ドリームワークス
【はじめに】 本作品が日本で公開されたのは2000年のゴールデンウィークのことでした。当時私の職場にいたちょっと気難しい映画好きの先輩が本作品を観て「映画がやっと文学に追いついた」と言ったのを覚えています。 本作品はアラン・ボール(Alan Ba... -
思い出
おかまいなしにせがまれ続けた人形遊び、辟易していた私を改心させた、自由帳の中の娘の言葉
この度の緊急事態宣言に伴う「ステイホーム」を機に、娘とのあいだで復活した遊びがあります。人形遊びです。 数年前の娘の七歳の誕生日に、義母がその人形をプレゼントしてくれたのがきっかけで始まったその遊びは、当初妻が相手をしていましたが、ある日... -
日常
私たちの活動停止にジュゴンやウミガメは大喜び!そして突き付けられたのは、またもやあの問題
学生の頃、友人たちと伊豆大島に旅行したことがあります。船で行きました。夜に都内の港を出て翌朝着いたのですが、その時の船酔いが非常にきつかったのを覚えています。 就寝時間になって身体を横にしたのですが、足のほうがグーッと上がったかと思うと頭... -
映画・テレビドラマ・書籍
『小学五年生』重松 清|移ろう季節に佇む少年たちの17篇の物語
【作品概要】 『小学五年生』は17篇の短編小説集で、すべて小学五年生の「少年」が主人公です。 作者は直木賞作家の重松 清さんです。 【はじめに】 年齢をある程度重ねると、意にそぐわない選択をしなければならなかった経験が、1つや2つあると思います。... -
思い出
小学五・六年の二年間、体罰に晒され続けた当時を振り返って思うこと
小学五年のある秋の日のことです。運動会でマスゲームを披露することになった私達は、それを統括する学年主任の教師の元で、その全体練習をさせられていました。その教師は建物の二階から私達を見下ろし、全体の動きに少しでも遅れる生徒が居ると、その生... -
映画・テレビドラマ・書籍
テレビドラマ『1970ぼくたちの青春』すべてが嘘に思われたあの頃
【作品概要】 『1970ぼくたちの青春』は、1991年6月にフジテレビ系列で放映された、愛知県豊橋市を舞台にしたテレビドラマです。 脚本は松原敏春さんが担っています。 なお音楽監修は、元オフコースの鈴木康博さんによります。 【登場人物】 西脇 誠(1... -
日常
これから進路を決めようとする若い方々に、我々大人が提言できること
私が学生だった頃、俳優になりたい、ミュージシャンになりたい、作家になりたい、お笑い芸人になりたいなど、ごく一部の人しかなれないとされる職業に就こうとすることは、とても大きなリスクがあり、相当の覚悟を持って踏み出さなければならないとされて... -
日常
プロの俳優目指して精進するとセカンドキャリアに有効な社会人スキルも身につく
将来俳優になりたいと考える方々は、常に一定数はいらっしゃると思います。そしてその方々の多くは、その思いを脇に置き、いわゆる「普通の社会人」に成っていくのだと思います。 もしこの記事を読んでくださっている方々の中に本気で俳優になりたいと思っ... -
映画・テレビドラマ・書籍
テレビドラマ『面影橋・夢いちりん』捨てたものを拾いに行った男達
【はじめに】 私が高校生だった頃に報じられたテレビドラマに『面影橋・夢いちりん』という作品がありました。とても感動した作品でしたが、当時我が家にビデオ録画設備は無く、再視聴する機会はその後もありませんでした。しかし幸運にも、その後書店で本...
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