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私たちの活動停止にジュゴンやウミガメは大喜び!そして突き付けられたのは、またもやあの問題

学生の頃、友人たちと伊豆大島に旅行したことがあります。船で行きました。夜に都内の港を出て翌朝着いたのですが、その時の船酔いが非常にきつかったのを覚えています。

就寝時間になって身体を横にしたのですが、足のほうがグーッと上がったかと思うと頭のほうが下がり、今度は反対に頭のほうがグーッと上がったり…。何とかこの揺れから開放されたいと思い、揺れに対して90度の角度で横になって「揺れを消す」ことを試みるも、当たり前ですがこれといった成果もなく…。

だから翌朝になって前方に島の全貌が現れ、ついにその島に降り立った時、私は心の底からこう思いました、

「地面が揺れないって、なんて幸せなんだろう!」

普通に生活している分には、多分そんなことは誰も思わないと思います。しかし船の上では、揺れない地面は奪われます。当たり前と思っていたことが奪われた時、私たちはその存在の大きさに改めて気付かされるのでしょう。

この度の2020年の4月に発せられた非常事態宣言においても、それは言えたのではなかったでしょうか。何事もない日常というものが、実はどれだけ大きな幸福感を提供してくれていたか、私たちの多くがそのことを思い知らされたと思います。

多くの方々と同じように私も、この時期ネットニュースをはじめ様々な新型ウイルス関連記事に取り憑かれていました。この時期、様々な方が様々な見解を述べていましたが、中にはにわかには信じがたいような見解もあり、そのような見解を前にした時私たちの多くは「それは陰謀論だ」などとして切り捨てたりしましたが、やがて数日、数週間経ってみると、その見解が現実となって明るみに出たりして、何かこう、ジワーッとした恐怖を感じたことと思います。

2020東京五輪にしたってそうだったと思います。最初、一部の有識者から実施は無理だという見解が示された時、はたして何割の国民がそれを信じたでしょう。

しかし一方で、私たちが恐怖に晒されたこのような事態を、どうやら歓迎している面々が存在していたようです。米中対立とか生物兵器云々のハナシではありません。

新型ウイルス対策のため世界中で人々が活動を停止していた時期、ウミガメの繁殖が増えたり、ジュゴンの大群が活発に活動する様子が報告されたりしたそうです。

また世界の至るところの大都市で、工場の停止や自動車移動の減少によって、石油や石炭や天然ガスなどから放出される汚染物質が大幅に削減され、大気が綺麗になたという報告が相次いだそうです。

情報がプロパガンダとして用いられる場合があることは私も承知しています。ただ上記のような情報については、一旦は受け入れてみる意義はあるのではないでしょうか。

もしかしたら私たちの活動停止を歓迎していたのは、ウミガメやジュゴンどころではなかったかもしれません。もし地球に「感情」が備わっていたとしたら、近現代の私たち人間の振る舞いを、どのように感じていたでしょう。海を埋め立ててビルや工場を造ったり、地下深くに穴を掘って鉄道を通したり、10000メートルよりも深い海底にケーブルを通したり、森林を伐採してそこにゴルフ場やスキー場を造ったり…。これらは確かに私たちに多大な恩恵を与えてくれました。ただ一方の、私たちからそのようなことをされた側の「地球さん」は、私たちのことをどう思っていたでしょう。

近い将来、私たちはこの度の新型ウイルスとは、どうにかこうにか折り合いを付けることができるのでしょう。しかし「地球さん」との向き合い方については、この度の件を期により一層シビアに考えていくべきではないでしょうか。「地球さん」の逆鱗はやはり恐怖であるように感じます。

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